夏の帰省・旅行前に見直したい、家の戸締まりと留守中の防犯

家族の安心

夏休みやお盆の時期は、帰省や旅行、買い物などで家を空ける時間が増えます。

出発前は荷造りや交通情報の確認に気を取られ、家の防犯は「玄関の鍵を閉めれば大丈夫」と済ませてしまいがちです。でも、確認しておきたい場所は玄関だけではありません。

2階の窓、ベランダ側の窓、浴室やトイレの小窓、勝手口など、普段あまり意識していない場所も、出かける前にゆっくり見直しておきましょう。

この記事でわかること
夏の帰省や旅行で家を空ける前に確認したい、防犯の基本をまとめています。

特に見直したいポイント

  • 玄関だけでなく、すべての窓と出入口を施錠する
  • 合鍵を郵便受けや植木鉢の下に置かない
  • 新聞や郵便物をためず、留守を気づかれにくくする

住まい別に注意したい場所

  • 戸建ては1階の窓、勝手口、足場から近づける2階の窓
  • マンションは玄関とベランダ側の窓
  • オートロックや面格子があっても、戸別の施錠を忘れない

空き巣はどこから入る?まず知っておきたい侵入口

警察庁の2024年のデータによると、一戸建て住宅、低層の共同住宅、高層の共同住宅のいずれでも、「窓」と「表出入口」からの侵入が全体の7割以上を占めています。

侵入の手口では、鍵が掛かっていない場所から入る「無締り」が、すべての住宅形態で最も多くなっています。特別な道具を使った手口だけでなく、鍵の掛け忘れが大きな隙になることを覚えておきたいですね。

戸建て住宅は「窓」を重点的に確認

戸建て住宅では、特に窓からの侵入に注意が必要です。

リビングの掃き出し窓や腰高窓だけでなく、浴室やトイレの小窓、勝手口のガラス部分なども確認しましょう。面格子が付いている小窓も、鍵を掛けずに開けたままにしないことが大切です。

「2階だから大丈夫」と思いやすい窓も要注意です。物置、室外機、脚立、ポリバケツ、カーポートの屋根などが足場になれば、外から近づかれる可能性があります。

警視庁も、2階の部屋や、格子のある浴室・トイレの窓まで施錠を確認するよう呼びかけています。庭や家の周囲に、足場として使われそうな物を置かないことも防犯につながります。

マンションは「玄関」と「ベランダ側の窓」に注意

共同住宅では、建物の高さによって侵入口の傾向が少し異なります。

2024年のデータでは、3階建て以下の共同住宅は、表出入口からの侵入が47.6%、窓からの侵入が38.4%でした。4階建て以上の共同住宅では、表出入口が61.2%、窓が25.7%となっています。

マンションでは、オートロックがあることで安心してしまい、短時間の外出時に玄関の鍵を掛け忘れることがあります。しかし、共用玄関を通過した人が、住戸の玄関や窓から侵入する可能性はゼロではありません。

ベランダ側の窓も確認しておきましょう。低層階だけでなく、共用廊下、屋上、非常階段、隣接する建物などから近づける環境では、高い階でも油断はできません。

出発前に確認したい、家の戸締まりチェック

旅行当日の朝は慌ただしくなります。できれば前日のうちに一度確認し、出発直前にもう一度見て回ると安心です。

玄関と勝手口は、鍵を掛けたあとに手で確認

玄関や勝手口は、鍵を回しただけで安心せず、ドアを軽く引いたり押したりして、きちんと施錠されているか確認しましょう。

補助錠がある場合は、そちらも忘れずに。玄関をツーロックにすると侵入に時間がかかるため、防犯性を高める方法のひとつになります。

1階だけでなく、2階と小窓も確認

家の中を一周するように、次の場所を確認します。

  • リビングや寝室の窓
  • ベランダに面した窓
  • 2階の窓
  • 浴室やトイレの小窓
  • キッチンや洗面所の窓
  • 勝手口
  • 天窓や地下室の窓がある場合は、その施錠

少しだけ開けて風を通しておきたい気持ちもありますが、留守中は窓を閉め、鍵を掛けるのが基本です。

窓のクレセント錠に加えて補助錠を使うことや、防犯フィルムを窓ガラス全面に貼ることも対策になります。警視庁は、防犯ガラス、強度の高いシャッター、面格子などの活用も案内しています。

新聞や郵便物をためず、「留守のサイン」を減らす

新聞や郵便物が郵便受けにたまっていると、長く留守にしていることが外からわかりやすくなります。

数日以上家を空ける場合は、新聞の配達を一時停止してもらいましょう。郵便物についても、不在期間や利用できるサービスを郵便局へ確認しておくと安心です。

宅配便は、旅行中に届かないよう配達日時を調整します。玄関前への置き配が長時間残らないよう、出発前に注文履歴や配達予定を見直しておきましょう。

カーテンについては、いつもと極端に違う状態にするより、普段の暮らしに近い見え方を意識します。夜間の室内照明にタイマーを利用する方法もありますが、無理のない範囲で取り入れてください。

出発直前の「3分確認」を習慣に

最後に、家を出る直前に3分だけ時間を取りましょう。

玄関から時計回りに家の中を歩き、窓、勝手口、小窓、火の元、電化製品を順番に確認します。家族で出かける場合も、「誰かが確認したはず」にせず、最後に家を出る人がまとめて確認すると安心です。

戸締まりが終わった場所をスマートフォンにメモしたり、チェックリストに印を付けたりするのもおすすめです。ただし、鍵や防犯設備が詳しく写った写真をSNSへ投稿するのは避けましょう。

まとめ

夏の帰省や旅行は、家族や大切な人と過ごす楽しみな時間です。だからこそ、出発前に家の防犯を整えて、外出先での心配を少しでも減らしておきたいですね。

戸建てでは1階と2階の窓、浴室やトイレの小窓、勝手口まで確認すること。マンションではオートロックを過信せず、玄関とベランダ側の窓をきちんと施錠することが大切です。

合鍵を外に置かない、新聞や郵便物をためない、ご近所へひと声掛ける。どれも特別に難しいことではありません。

出発前のひと手間は、留守中の家と、旅先で過ごす気持ちの両方を守ってくれます。玄関の鍵を閉めたあと、もう一度だけ家の中を見て回ってから、安心して出かけましょう。


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