選び方と保存のコツ
夏から秋にかけて、果物売り場がぐっと華やかになります。
小粒で食べやすいデラウェア、濃厚な巨峰、大粒のピオーネ、パリッと皮ごと楽しめるシャインマスカット。
「今日はどれにしよう」と迷うのも、この季節の楽しみですよね。
ところで、ぶどうを選ぶとき、表面についている白い粉を「古くなっているのかな?」と思ったことはありませんか?
実は、あの白い粉はむしろ残っているほうがうれしいものなんです。
さらに、ぶどうは房の上と下で甘さが少し違うことがあるのも、おもしろいところ。
まず覚えておきたいこと
おいしいぶどうを選ぶ目安は、軸が緑色でしっかりしている・粒に張りがある・表面に白い粉「ブルーム」が残っていること。
買ったあとは洗わず、乾燥を防いで冷蔵庫へ。できるだけ早めに食べるのが基本です。
売り場で迷ったら、まず「軸」と「粒」を見てみましょう
鮮度を見るなら注目したいのが軸です。
緑色で太くしっかりしていて、粒に張りがあるものを目安にしてみましょう。黒系や赤系はしっかり色づいたもの、黄緑系は品種らしい鮮やかな色もチェックポイントです。

粒についている白い粉は「ブルーム」と呼ばれる天然の物質です。
果実を乾燥などから守り、鮮度を保つ働きがあるため、保存前には洗い落とさないのがポイントです。
デラウェア、巨峰、ピオーネ…何が違うの?
| 品種 | 時期の目安 | 特徴 |
| デラウェア | 7月〜8月ごろ | 小粒で食べやすく、甘みとほどよい酸味 |
| 巨峰 | 8月〜9月ごろ | 大粒で果汁が多く、濃厚な味わい |
| ピオーネ | 8月〜秋ごろ | 大粒で甘く、ほどよい酸味も楽しめる |
| シャインマスカット | 8月後半〜秋ごろ | 甘みと華やかな香り。皮ごと食べやすい |
| 赤系ぶどう | 8月〜秋ごろ | 品種ごとに甘みや香りが異なり、見た目も華やか |
※時期は産地や天候などによって前後します。山梨県ではデラウェアは7月中旬ごろから、巨峰は8月上旬ごろから収穫されます。
保存前に洗わない。これが意外と大事です
すぐ食べないぶどうは、洗わずに保存します。
傷んだ粒がないか確認し、一房ずつペーパーや新聞紙などでやさしく包み、保存袋や容器に入れて冷蔵庫へ。
乾燥を防ぐことがポイントです。
大粒のぶどうを少し長く保存したい場合は、軸を少し残してハサミで一粒ずつ切り分ける方法もあります。
冷蔵保存の日持ちは、購入時の鮮度や品種によって変わりますが、適切に保存した場合で約1週間がひとつの目安です。状態を確認しながら、なるべく早めに食べ切りましょう。
食べ切れない場合は冷凍もでき、適切に冷凍すれば約1か月が目安です。
実は、房の上と下で甘さが違うことがあります
ぶどうは軸に近い上側から成熟していくため、成熟途中では上側のほうが甘く、先端側は甘みが少ない傾向があります。
そこで、房の下から上へ向かって食べると、甘みの変化を楽しめます。
店頭のぶどうは十分に食べ頃になっていることが多いため、大きな差がない場合もありますが、「本当に違う?」と家族で比べてみるのも楽しそうですね。
冷蔵庫から出して、少し待つのもおすすめ
農林水産省では、ぶどうを食べる20〜30分ほど前に冷蔵庫から出しておくと、甘みを感じやすくなると紹介しています。
食後にぶどうを食べるなら、食事を始めるころに冷蔵庫から出しておく。
そんな小さな工夫で十分です。
家族にも伝えておきたいこと
ぶどうについている白い粉は、汚れではなく「ブルーム」。
保存するときは洗わず、食べる直前に洗いましょう。
房の下から上へ食べてみると、甘さの変化を感じられるかもしれません。
今日からできること
- 売り場では「軸・粒・ブルーム」をチェックする
- すぐ食べないぶどうは洗わず、乾燥を防いで冷蔵する
- 今夜は房の下から食べて、家族で甘さを比べてみる
まとめ
旬のぶどうを見ると、粒の大きさや値段に目が向きますが、次に売り場へ行ったら、ぜひ軸と白いブルームにも注目してみてください。
そして買って帰ったら、食べるまでは洗わず、乾燥させないよう冷蔵庫へ。
ほんの少し選び方と保存方法を知っているだけで、旬のおいしさを無駄にしにくくなります。
デラウェア、巨峰、ピオーネ、シャインマスカット。
今年は違う品種をひとつ加えて、「どれが好き?」と家族で食べ比べてみるのもいいですね。
「ひとつ知って、ちょっとおいしくなる」。
旬の果物には、そんな楽しみもあります。
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