地震が起きたあと、家族に電話をかけてもつながらない。
そんなときのために「171」という番号を聞いたことがある方も多いかもしれません。
でも、いざ使う場面を想像すると、
「171の次は何を押すんだっけ?」
「自分の電話番号を入れるの? 家族の番号?」
「録音した伝言は、どうやって聞くの?」
……意外とわからないんですよね。
実は、8月30日から9月5日までの「防災週間」は、災害用伝言ダイヤル「171」を実際に体験できる期間です。
2026年度の防災週間も、8月30日(日)から9月5日(土)まで。
内閣府が定める防災週間と重なるこの時期に、家族で一度「171」を使ってみるのはいかがでしょうか。
まず覚えておきたいこと
171は、「使い方を知っている」だけでなく、一度使ってみることが大切です。
防災週間中は、8月30日午前9時から9月5日午後5時まで体験利用できます。
そのとき家族で決めておきたいのが、「どの電話番号をキーにして伝言を残すか」です。
録音した人と、聞く人が同じ電話番号を使わなければ、伝言を見つけられません。
ここ、171を使ううえで意外と大事なポイントなんです。
171は、災害時の「声の伝言板」です
大きな災害が起きると、
「家族は大丈夫かな」
と、みんなが一斉に電話をかけます。
そのため、被災地への電話が集中して、電話がかかりにくくなることがあります。
そんなときに使えるのが災害用伝言ダイヤル「171」です。
電話で直接話すのではなく、
伝言を残す人が録音する
↓
家族がその伝言を聞く
という仕組みです。
つまり、電話がその場でつながらなくても、「私は無事です」という声を伝言として残し、あとから家族が確認できるわけです。
最初に決めるのは「どの電話番号を見るか」
171を体験するとき、まず家族で話しておきたいことがあります。
それが、
「この電話番号に伝言を入れることにしよう」
という約束です。
NTTでも、家族や親戚、知人の間で、録音・再生の際に使う「キーとする電話番号」をあらかじめ決めておくよう案内しています。
たとえば、
「災害が起きたら、お母さんの携帯電話番号を使う」
などと決めておきます。
録音する人も、その番号を入力。
伝言を聞く人も、同じ番号を入力します。
現在は、加入電話だけでなく、ひかり電話やIP電話、携帯電話の番号なども、伝言を登録・再生するためのキーとして利用できます。
171そのものを覚えるだけではなく、「家族でどの番号を使うか」まで決めておく。
ここまでできて初めて、実際の災害時に使いやすくなるんですね。
録音するときは「171 → 1」 再生するときは「171 → 2」
操作は、それほど難しくありません。
伝言を録音するときの基本は、
171に電話する →「1」を押す → 電話番号を入力する
です。
あとは音声案内に従って伝言を録音します。
反対に、家族の伝言を聞きたいときは、
171に電話する →「2」を押す → 同じ電話番号を入力する
と覚えておきましょう。
【ここに「171の基本操作」の図】
録音するとき
171 → 1 → 家族で決めた電話番号 → 録音
聞くとき
171 → 2 → 家族で決めた電話番号 → 再生
細かな操作は音声で案内してくれるので、全部暗記する必要はありません。
まずは、
「録音は1、再生は2」
これだけ覚えておくと安心です。

30秒、思ったより短いんです
171の体験利用では、1件の伝言を録音できる時間は30秒です。電話番号1つにつき20件まで伝言を蓄積できます。
30秒というと、長そうに感じるかもしれません。
ところが実際に話してみると、意外とあっという間です。
災害時には、
「大丈夫だから心配しないで。えーっと、今は……」
と考えながら話しているうちに時間が過ぎてしまうこともありそうですよね。
そこで、体験するときはこんな順番で話す練習をしてみてください。
名前 → 今いる場所 → 無事かどうか → 次の行動
たとえば、
「○○です。今は○○小学校にいます。けがはなく無事です。今日はここに避難しています」
という具合です。
短くても、知りたいことは十分伝わります。

実は「聞く練習」もしておきたい
家族で171を試すなら、ひとりが録音して終わりにしないのがおすすめです。
たとえば、
お母さんが録音する
↓
離れて暮らす娘さんが再生する
↓
今度は娘さんが録音する
↓
お母さんが再生する
というように、録音する側と聞く側を交代してみます。
実際にやってみると、
「この番号を入力するんだ」
「こんな音声案内が流れるんだ」
と、頭で読んでいるだけではわからなかったことが見えてきます。
これ、避難訓練と同じなんですよね。
非常口の場所を「知っている」のと、実際にそこまで歩いてみたことがあるのとでは、いざというときの迷い方が違います。
171も、一度操作しておくことそのものが防災になります。
防災週間だけじゃない。「毎月1日・15日」にも試せます
ここは、意外と知られていないところです。
171を体験できるのは、防災週間だけではありません。
NTTでは現在、次の日も体験利用日としています。
- 毎月1日・15日
- 1月1日~3日の正月三が日
- 8月30日~9月5日の防災週間
- 1月15日~21日の防災とボランティア週間
防災週間に試せなかったからといって、「また来年までできない」というわけではないんです。
さらに、インターネットを使う「web171」にも体験利用日があります。
電話だけでなく複数の連絡手段を知っておくと、災害時の選択肢を増やせます。
なお、実際に災害が発生した場合などには、体験利用ができないことがあります。
離れて暮らす家族にも「171やってみない?」と一言
災害時の連絡方法は、一緒に暮らしている家族だけで決めても十分とはいえません。
離れて暮らす親や、独立した子どもにも、
「防災週間に171を一回試してみない?」
と声をかけてみてはいかがでしょうか。
そして、できれば次の3つを家族で共有しておきましょう。
- 171を使うこと
- キーにする電話番号
- 伝言で何を伝えるか
電話番号は、スマートフォンの連絡先に入っているだけではなく、紙にも書いて防災用品と一緒に入れておくと安心です。
スマートフォンの充電が切れてしまうと、登録してある番号を確認できなくなることもあります。
家族にも伝えておきたいこと
「災害が起きたら電話する」だけではなく、「つながらなかったらどうする?」まで決めておきましょう。
その選択肢のひとつが171です。
家族全員が完璧に操作を覚える必要はありません。
「171にかければ音声で案内してくれる」「録音は1、再生は2」「この電話番号を使う」
そこまで共有できていれば、大きな一歩です。
今日からできること
まずは、家族で171に使う「キーとなる電話番号」をひとつ決めてみましょう。
そして、2026年8月30日午前9時から9月5日午後5時までの体験利用期間に、実際に録音と再生を1回ずつ試してみてください。
もうひとつ、30秒で伝える内容も決めておくと安心です。
名前・今いる場所・無事かどうか・次の行動。
声に出してみるだけでも、立派な防災訓練になります。
「知っている番号」を「使ったことのある番号」へ
「災害用伝言ダイヤルは171」
そこまでは知っていても、実際に電話したことがない方は少なくないと思います。
災害が起きてから、初めての操作をするのは大変です。
だからこそ、何も起きていない今のうちに一度だけ。
家族と一緒に171へ電話して、
「こうやって使うんだね」
と確認してみてください。
防災用品を一つ増やすのとは少し違いますが、家族みんなの中に「連絡する方法」をひとつ増やしておく。
それも、大切な備えのひとつです。
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家族にも伝えておきたい情報を、日々のちょっとした確認にお役立てください。

